2010年 06月 20日
不思議な出来事としてはいけない事
義母が倒れる前に過ごしていたベランダで不思議な鳥と出会っていた。
顔だけを部屋へ向け、ドアを開け閉めしてもパンくずを再三投げてもじっと動かなかった。
「お母さん 変わった鳥が来ているよ 見てみて。」と語ったのだが聞こえないのか無反応だった。
脳梗塞になった後、思い返せば鳥が見ていた方向は義父が大切にしていた石楠花の鉢の方向であり、何故か悲しそうな様子であったような気がした。あれは義母が白い花をすべてむしりとった悲しさであり、義父が義母に会いにきたのではないかと思ってしまった。
ある日ベットの上にクモが動いていた。義母がテッシュでつぶそうとしたので「家クモは逃がさないといけないんだよ」と言って下に逃がしたのであるが、それから3晩 義母は夜になると妄想で寝付けないと言った。いろいろと聴いてみると妄想ではなく実際に鬼が目の前に出てくるそうで、暑くて胸をかきむしったらしい。「おら じっちゃんと同じ身体になって辛かった痛みが解った。」「看病もひどい事したり、言ったりしたからすまないと思っている・・。」「めいさん 助けてくれ~ぇ。」 解っているよ 知っているのは私だけだから。
雨の中、私は神社にお参りして<厄除け>のお札をいただいた。「お父さん お願いだからお母さんを許してあげて、苦しめないで。」とお願いした。
その日の夜から義母は妄想もなくゆっくりと眠られたと話した。「お札のおかげだ。」と義母は言った。
ある日 家のゴミ箱の中にいるクモを見つけた。何故か死んだふりをしていた。床に出ししばらくすると姿が見えなくなっていたが・・・その後 掃除をしていてクモの死がいを見つけた。
そんな話をするとダンナさんは、考えすぎだよって笑っていたが・・・
以前 義母がしたいろいろな性悪を見たり聴いたりした私は何かの形で忘れたかった。すんだ事を笑い飛ばしたかった。今だけを考えたかった。
家に持ち帰った石楠花は6月の雨にうたれて、大きな新芽を出した。
和しゃくなげの葉の茶色の産毛に照らされる月の光は義父が大好きだった明かりであった。
私が大切に育ててあげるよ。
顔だけを部屋へ向け、ドアを開け閉めしてもパンくずを再三投げてもじっと動かなかった。
「お母さん 変わった鳥が来ているよ 見てみて。」と語ったのだが聞こえないのか無反応だった。
脳梗塞になった後、思い返せば鳥が見ていた方向は義父が大切にしていた石楠花の鉢の方向であり、何故か悲しそうな様子であったような気がした。あれは義母が白い花をすべてむしりとった悲しさであり、義父が義母に会いにきたのではないかと思ってしまった。
ある日ベットの上にクモが動いていた。義母がテッシュでつぶそうとしたので「家クモは逃がさないといけないんだよ」と言って下に逃がしたのであるが、それから3晩 義母は夜になると妄想で寝付けないと言った。いろいろと聴いてみると妄想ではなく実際に鬼が目の前に出てくるそうで、暑くて胸をかきむしったらしい。「おら じっちゃんと同じ身体になって辛かった痛みが解った。」「看病もひどい事したり、言ったりしたからすまないと思っている・・。」「めいさん 助けてくれ~ぇ。」 解っているよ 知っているのは私だけだから。
雨の中、私は神社にお参りして<厄除け>のお札をいただいた。「お父さん お願いだからお母さんを許してあげて、苦しめないで。」とお願いした。
その日の夜から義母は妄想もなくゆっくりと眠られたと話した。「お札のおかげだ。」と義母は言った。
ある日 家のゴミ箱の中にいるクモを見つけた。何故か死んだふりをしていた。床に出ししばらくすると姿が見えなくなっていたが・・・その後 掃除をしていてクモの死がいを見つけた。
そんな話をするとダンナさんは、考えすぎだよって笑っていたが・・・
以前 義母がしたいろいろな性悪を見たり聴いたりした私は何かの形で忘れたかった。すんだ事を笑い飛ばしたかった。今だけを考えたかった。
家に持ち帰った石楠花は6月の雨にうたれて、大きな新芽を出した。
和しゃくなげの葉の茶色の産毛に照らされる月の光は義父が大好きだった明かりであった。
私が大切に育ててあげるよ。
by mai231me
| 2010-06-20 14:33
| 日記
|
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